海外就職

海外にもブラック企業はあります!バンコクでの挫折で学んだ海外就職でブラック企業を避ける方法。

2016-04-06

こんにちは、さむさんです。

このブログでも紹介しましたが、昨年日本テレビ系列で放送のボンビーガールにて「マレーシアで月給20万円のセレブ生活!」と放送されました。

かなりその反響が大きかったのか、今度はタイ編が放送されたようですね。

上記の記事を検索してこのブログにたどり着いた人もいらっしゃるかもしれません。

今でも私は日本のブラック企業で消耗するくらいなら、東南アジアで働くほうがずっと幸せになれると信じています。

ただマレーシア編に続き、タイ編もやはり海外就職の都合の良い面をすごく強調した編集になっているのは変わらないようです。

以前の記事で散々プラス面を書いてきたので、今回はマイナス面を書いてみようと思います。

「放送をきっかけに東南アジアで働く!と決心してやってきたのに、入社したのはブラック企業だった!」という残念な結果にならないでほしいですから。

海外でもブラック企業ってあるの?

長時間残業

現在私がクアラルンプールで勤務する外資系企業では、有給休暇はほぼ100%消化して、かつ年に二回くらい丸二週間の休みは取得できています。

そういう意味では、今の私は間違いなくホワイト企業に勤務できていますね。

だから海外の企業はすべてホワイト企業であり、海外にブラック企業は存在しないのかと疑問に思う人が出てくるのは不思議ではないと思います。

しかし、日本の会社だってすべてがブラック企業なわけではありません。同様に、海外だとすべてホワイト企業だなんてあり得ないと思われないでしょうか?

私にとって初めての海外就職は2012年のバンコクでした。同僚などの人間関係にはまったく不満はありません。しかし、私にとっては完全にブラック企業だったと思ってます。

初めての海外就職はバンコクでの挫折からはじまった。

Bangkok

私のバンコクでの就職先は日系IT企業。

まさかその1年後、クアラルンプールで対称的な外資系IT企業に就職するとは夢にも思いませんでした。

面接でもお互い息が合う感じで待遇も悪くなく、数年は腰を据えて頑張ろうと考えていたのですが。。。

結果は試用期間の4ヶ月で終了。率直に言うとクビです。

日本と違って海外だと試用期間で終了というのは珍しくないようですね。。。あの時のショックとホッとした感じが混ざり合った複雑な気持ちは今でも忘れません。

とにかく、完全にミスマッチだったということです。

連日連夜ものすごく細かい作業の日々

ブラック企業の定義は人により分かれますが、給料が割に合わないレベルで、かつ有意義さは微妙な長時間労働を強いられる環境にあれば、私はブラック企業と考えていいと思います。

確かに、日系企業は海外でも残業がある場合は少なくありません。

しかしあの頃の私は、週末以外はだいたい7時〜23時のリアルにセブンイレブンな勤務時間で仕事していました。

まだ仕事に慣れない新入りだから時間がかかる面があるかもしれませんが。。。

ただ、その時間の大半を費やしたのはPowerpointでの資料作成でした。

日本の本社の上役に毎週提出する資料を作成する必要があるのですが、とにかくものすごいボリュームの資料を作成しなければいけません。

かなり細かいレベルまで過去のデータと整合性があるかをチェックしたり、毎週似たようなレポートで手抜きだと突っ込まれないよう、新たな切り口での分析をするためのネタを考えたり、これだけでも相当時間は費やす必要があります。

一番苦労したのは、Powerpointのドキュメントを紙に印刷した際にきちんと美しく整ったビジュアルになるよう、図形の枠を1mm単位で修正するためマウスを動かしたり、何度も印刷して色をチェックして直したりすること。おまけにフォントの種類や大きさまで指定されているし。。。

確かにそれだけ完璧な資料を作成する能力があれば、どの会社でも通用すると思います。しかし、ここまで完璧な物を求めるのには有意義さも感じられないし、生産性もどうなんでしょうか?

ずっと膨大な時間をかけて毎週資料を作り続けていたこの部署にも、それを求める本社の側にも、私は共感をすることはできませんでした。

そんな感じでしたから、自分自身も最後の頃は明らかにメンタルも乱れていましたし、その為ますます失敗を重ねて評価を下げる悪循環。

たとえ本採用されても長くは続かなかったでしょうから、クビにしてくれて感謝しています。

ローカル企業や外資系企業だってブラックはあります

外資系ブラック企業

これだとなんだか日系企業が悪者になっちゃいますよね。

確かに日系企業よりはローカル企業や外資系企業のほうが働きやすいとは思いますが、ローカルや外資系にだってブラックはあります。

私のハウスメイト(マレーシア華人)が前に勤めていた会社は、年の休日は片手で数えられるくらいでした。

その上接待のために明け方まで飲み会になり、その後は朝から仕事になるというすさまじさ。

ただしその会社、超ハードな分待遇はものすごくよかったようですね。

逆に待遇が悪かったり何らかの不満があれば、どんどん躊躇無く他の会社に移るくらいは流動性が高いです。

日本人は海外でも同じ会社に数年勤務する人は珍しくありませんが、現地人はちょっとでもいい話があれば1年未満の勤務でもサッサと転職します。

なにしろ彼らは、友達や同僚同士で給料や待遇をカジュアルに話す人たちです。待遇が悪かったり仕事がキツければその情報は出回りますし、日本人みたいにガマンはしません。

ブラック企業の問題は日本ほど深刻ではないのは間違いありません。

その点で、私は日本のブラック企業に勤めるより東南アジアで働くべきだと思うんですよね。

面接でできるだけ情報を得て実態を確認しよう

面接官

皆さんも東南アジアまで行くのなら、やはりブラック企業よりはもっとライフワークバランスのとれた企業のほうがいいですよね。

海外と国内のどちらの転職事情に詳しい国内最大手の転職エージェントのリクルートエージェントにて、プロフェッショナルのアドバイスを聞いてみるのもいいと思います。

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しかし、ベストはやはり社員の生の声を聞くこと。

知り合いに社員がいる場合を除くと、面接の場で面接官となる社員に色々聞いたり話した感じから判断するのが必要となります。

やりがいを強調するのは注意

今の会社は外資系なので、面接でも志望動機みたいなのはほとんど聞かれず、とにかく過去の経験が自分たちにマッチするかどうかを確認していた気がします。

それは他の外資系でも同じような傾向でした。

逆に一部の日系企業で多かったのは、何年間勤務できるか?とか、やる気的なものを確認していた気がします。

個人的に、そういう精神論的な面を注視するタイプは注意だと思うんですよね。

特に、面接官がとにかくやりがいがある仕事だと強調してきた際、ここの仕事は充実していそう!と気持ちが高揚して冷静な判断ができなくなる恐れがありますので、意識高めな人ほど要注意です!

待遇などの条件も確認して、冷静になって考えましょう。

仕事の内容以外も聞いてみよう

仕事以外の話は、外資系だとまったくといっていいほど聞かれません。

しかし、日系企業は結構聞かれるんですよね。

酒は飲めるかとか、ゴルフはできるのかとか。

日本ほど娯楽が少ない東南アジアですので、飲み会やゴルフくらいしか楽しみの無いタイプの人が日系企業にはいたりします。

今でもそんな現状ですので、会社によっては飲み会やゴルフは強制参加というところもあります。

今の私なら、それを聞いてきた段階でこの企業は合わないと判断しますね。

ただ特に製造業の営業あたりだと、接待の飲み会やゴルフが必須の可能性が高いので、この辺がアウトだとキツいものがあるかもしれません。

しかしそれ以外のIT企業とかでそれを求めてくるのは、コテコテの日系企業の可能性が高いので、避けるのが賢明でしょう。

週末はどうするのかとか、飲み会やゴルフについてもズバリ確認したほうがいいですね。

海外では酸いも甘いも楽しんでいこう

海外でもやるぜ!

ボンビーガールでも放送されているように、海外就職の道を選ぶことで楽しい事もたくさんあり、日本では味わえない経験がたくさんできます。

しかし長期間の海外滞在になると、必ず日本では考えられないような目にあったり、イヤな面も見ることはあります。

楽しい経験ばかりでは本当の姿を見ることはできないでしょう。

私は海外就職で大きく人生を変えることができました。だから基本的に海外就職のポジティブな面を知ってもらいたいし、現地採用は片道切符だとかいう外野の声には思いっきり反発したいところです。

しかし、海外就職は日本で進んできたのとは違うマイノリティな道なのは事実です。

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今後の人生も今までとは大きく変わる可能性も高いでしょう。

わりと勢いとノリで決めた私が言うのもどうかと思いますが、ポジティブな面だけでなく幅広い情報を収集して熟慮した上で決断してもらいたいところです。

時には大変なことがあっても、それ以上に楽しいことがありそう!と思えるなら大丈夫。

あなたはきっと酸いも甘いも海外で楽しんでいけるでしょう。

追記

実際の海外就職で内定するまでは、このような流れになります。これでイメージは沸いてくるのではないでしょうか。

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さむさん

うつ病による退職後、アラフォーでタイとマレーシアで海外就職を実現しました。 現在は東京から、日本や世界の壁を越えた新しい働き方や生き方を追求中です。

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