クアラルンプールで暴動発生!マレー系と中華系は仲が悪い多民族国家マレーシアの現実。

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こんにちは、なぐもさむです。

私が住むマレーシアは、アジアでも多民族国家です。

肌の色も母国語も宗教も違うマレー系と中華系とインド系が混じったマルチカルチャーな環境は、日本では味わうことができませんね。

マレーシアのそんなところが大好きですが、実際に住んで知れば知るほど多民族国家の難しい点を実感させられます。

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暴動をエスカレートさせるマレー系と中華系の対立

先週末のこと、観光客も多く集まるクアラルンプールきっての繁華街ブキビンタンにて大きな暴動がありました。

土曜の夜ですから、本来みんな楽しくて浮かれ気分な夜のはず。

現場となったのは、Low Yat Plazaというクアラルンプールで一番大きなIT系ショッピングモールの前での事です。(私もよく行くところです。)

元々は、マレー系の男がLow Yat Plazaでスマートフォンを買ったことがそもそもの始まり。

(このLow Yat Plaza自体が中華系のビルなので、テナントやそのスタッフも中華系がほとんどです。)

その男が、ある店で買ったOPPO(中国の大手Androidスマホメーカー)のスマホが偽物とか言って怒鳴り込み口論になり、しまいにはショーケースを壊して中身を持ち出しました。

しかし問題なのは、この事件に対する情報や報道も、メディアによって内容がかなり食い違っています。

私が見たマレー系メディアでは、この中華系の店は偽物の店だと報道されてました。

しかし私の親友(中華系)は仕事上ここにもしょっちゅう出入りしていて、その店のボスも知っているとの事ですが、間違いなくOPPOの本物のみを売る店だと言ってました。

(このビルは偽物を売る店もたくさんあるんですけどね(汗))

それで当然お店は警察に届け出て、その男は逮捕されたわけです。

その逮捕が不当だという事で、その男の仲間がマレー系の軍団を引き連れてお店に殴り込みにやってきた。

そこで他の中華系の店員なども交えての殴り合いという感じになります。

最初は中華系が多数派のビルでマレー系が多勢に無勢でしたけど、後から更にマレー系は増員して更に大規模な暴動となり。。。

この映像を見ても、完全に民族紛争的なケンカになってますね。

殴り込みに行くような連中ですからガラも良くないので、このお店の店員が逃げ帰る際には本人も車もボコボコにしたようです。

こうなると、警察もまったく止めに入らないで空気になってますね。。。

そもそも警察はマレー系のみの組織なので、こういう場合は間違いなくマレー系の肩を持つでしょう。

この事件の後も、今週はこのビル一帯にたくさんマレー系が集まって暴行も多発していた為、多くのテナントが今週いっぱい閉鎖したとのことです。

どうしてこんなに仲が悪いの?

この国は基本的に各民族間はお互いに距離を持って生活しますが、特にマレー系と中華系は仲が良くないのが現実です。

その大きな理由が、国が土着のマレー系を優遇するブミプトラ政策を取るからになります。

ブミプトラ政策

つまり、マレーシアは生まれた民族によって差別をする政策をとっているわけです。

マレー系以外の中華系もインド系も、私と同世代の人はたいていが移民の3世くらいになります。当然生まれも育ちも国籍もマレーシアになります。

しかし、国民IDカードもマレー系とそれ以外は別の色のカードになり、取扱も外国人と同じような取扱にされているのが現状です。

最初知った時は、ここまでマレー系を優遇するのかってびっくりしましたね。

公務員や警察官、その他インフラ系など堅い仕事につけるのはマレー系のみ。

クアラルンプールの空港に到着すると、入国審査官や空港職員でマレー系以外を見つけられるでしょうか?まずいません。

警察や役所に行っても、職員はほぼマレー系です。

通信系や電力会社なんかもそうですね。

不動産や車の購入価格もマレー系は少し割引される。

10%くらいの割引ですが、不動産みたいな高価なのだと違いますよね。

ローンの審査とかもおそらくマレー系のほうが有利な場合が多いと思います。

国立大学や国の奨学金は基本的にマレー系でないと受け付けられない。

ある中華系の友人が、大学に入る際の奨学金のグループ面接を受けることになりました。

その面接官は、「君は中華系だからたぶん無理だろうね。」と最初に言ってきたそうです。

そして、彼はほとんどの科目が最高評価だったのに不合格。

一緒に面接を受けたもっと成績がよくないマレー系は合格したらしいです。

また、私の職場でもたくさんの日本語がとても上手なマレーシア人のスタッフがいます。

彼らはみんなマレーシアから奨学金をもらって留学し、日本の大学を卒業した人たちです。

当然彼らの多くが給料の良い日本語の仕事に就くことになりますが、彼らもほとんどがマレー系の人たちですね。

仲悪くなって当然かもしれないけど

他にも様々な優遇措置がマレー系にはあるようです。

そうなると、マレー系以外の人には面白くないのは当然ですよね。

マレー系が中華系を「あいつらいつも金の事ばかり!」と言ったり、中華系がマレー系を「あいつら働かないしホントにバカ!」と裏で罵るのを何度聞いたことか。。。

確かに元々は貧しい人が多いマレー系をすくい上げるという意図があったのかもしれませんが、残念ながらマレー系の人は他の民族と比べて怠惰な印象があるのは否めません。

結果としては、マレー系がますますそれに甘えてしまう風潮を作り、他の民族は国に頼れない分更に頑張って働いて経済格差を広げる結果になっているようです。

だから、大学に行くような人だと海外留学するのは珍しくないですし、キャリアアップの為に海外就職をしたいという人も多いです。(シンガポールや香港、豪州や英国など。)

大学に行かない人でも、特に中華系だと起業したり収入アップに積極的です。

私の働く米IT企業でも、社員の割合は中華系とインド系が一番多いですね。学歴もあって仕事もちゃんとする人が多いですから。

優秀な人ほどマレーシアを見限り、海外へ脱出する傾向はまったく止まる気配がありません。

マレーシアが好きでここにいる私ですが、正直とても残念です。

また同時に、それもやむを得ないという気持ちも理解できます。

マレーシアは2020年までに先進国入りを目指しているのですが、このように人材が流出する現状では難しいでしょう。

逆に言うと、それでも先進国の手前くらいまで成長したのは、地下資源など豊富で豊かなこの国には大きなポテンシャルがあるという事です。

これで政府がまともなら、他の東南アジア諸国を大きくリードできる力があるはずなんですよね。

私もずっとマレーシアのみに住み続けるかはまったくわかりません。

民族問わずに優秀な人材が活躍できる、そんな少しでもまともな国に近づくのをなんとか見届けたいところです。

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