海外就職

海外就職に迷える子羊さんの背中を押す4つのヒントを考えてみた

2016-12-30

こんにちは、さむさんです。

私が海外就職したのは2012年ですから、あれから4年の年月が流れました。こうしてブログで情報発信していることもありますし、最近は海外就職したいという人に会う機会が増えています。それだけ志望者が増えているんですね。

海外就職志望者は増えるだけでなく、質まで変わってきました。私がお世話になったエージェントに聞いても、最近は東大クラスの大学を卒業した優秀な人も海外就職を希望しているそうです。海外就職も以前と比べて少しはメジャーになったんですね。

その分、最近の志望者は良い意味でも悪い意味でも普通の人が多くなったように見えます。彼らと話していても、「今後のキャリアは・・・」「現地の治安は・・・」というのをすごく気にする人が多いです。

多くが日本での実績も語学力も十分ある人なので、実際に就職活動したらおそらくどこかで内定はゲットするでしょう。それにも関わらず、迷って一歩先に踏み出せず諦める人も見てきました。

確かに海外就職する人なんて周りにはいないだろうし、色々と気になることはあるでしょう。しかし、私が就職活動した頃には見ないタイプの人たちですね。当時の志望者は自分がいうのもなんですが、人生詰んでたり、頭のネジが飛んだような人の集まりでした。そうでもなければ、海外就職という未知の世界にあっさり飛び込めないのかもしれません。(汗)

海外就職に限らず未知の世界に飛び込むためには、自分の周りにある枠を超えていく必要があります。このブログを読まれてる方にも、思い切って未知の世界に飛び込もうか迷ってる方はいるでしょう。私としては、迷う暇があるなら早く飛び込んでほしいです。

そこで、そんなあなたが飛び込めるよう背中を押す4つのヒントをまとめてみました。

迷える子羊さん

環境は変わります。行かなかった後悔はしてほしくない。

人間、命さえあれば後からでもどうにかなることのほうが多いです。しかし、海外就職は以前は容易にできたことなのに、その後は難易度が上がって難しくなる可能性があります。

後悔する

数年後もビザが発行されるとは限りません

一番大きいのは、ビザの問題です。特にシンガポールはビザの要件がどんどん厳しくなる一方なので、ビザの発行が許可されなくて就職できなかったり、ビザの更新ができなくて帰国を余儀なくされる人もいます。出身大学名でビザがとれるかどうかも左右されるくらいです。

そんなシンガポールも数年前はここまで厳しくなく、新卒でもビザが取れたと聞きます。今はビザの発行が許可される国も、数年後はどうなるかわかりません。

数年後は自分自身や周りの環境が変わります

問題はビザだけではありません。自分が年令を重ねると、自分自身や家族など周りの環境が大きく変わってきます。

特に大きいのは、自分自身や家族の健康問題ですね。ご自身が海外に長期で滞在するには、やはり健康な身体が欠かせません。海外の病院で高度な治療を受けるとすると、日本より高額な医療費になる可能性は高いです。

また、介護が必要な家族がいると、身内の誰かが世話をしたりする必要もあるでしょう。海外からちょくちょく帰国するとなると、経済的にも負担が大きくなってしまいます。

個人的には、あと3-5年くらい前から海外就職できていたらなぁ、と思うのは否定できません。私のようにアラフォーになると、20代の頃みたいに身軽になれない場合もあります。

だから今20代でしたら、ご自身も家族も元気な今のうちに海外にいって、たっぷり経験を積むべきだと思います。行った後悔よりも大きい、行かなかった後悔を後からすることになりかねませんから。

自分の国に帰るのはまったく難しくない

東京へ帰る

当たり前のことですが、自分の国籍の国へ帰るのはまったく難しくありません。国籍を持たない外国人なら、その国に長期で滞在するならビザなどの滞在許可証が必要です。しかし、日本の国籍を持つ人が日本に帰っても、ビザはまったく必要ありません。一生そのまま住み続けても、誰にも文句は言われません。

また、自分の国では就職も外国人よりもずっと容易です。(外国人を雇うにはビザなどのコストが別途かかります)生活保護や年金などのセーフティーネットを受けられるのも、基本的には自国民のみです。

だから、海外や現地での仕事が合わなければ、無理して身体を壊す前にさっさと帰ればいいだけです。負けた感じがして恥ずかしい、なんて思う必要はありません。あなたは自分で考えて行動して海外に行き、実際に経験した上で帰国を選んだわけです。何も行動もしないで外野から揶揄する連中は何も得るものはないし、あなたと同じ経験は一生積めないんですよ。

先を見据えたキャリアが積めない時代

将来を悩むビジネスマン

海外就職志望者に話を聞いても、「今後のキャリアがどうなるのか・・・」と気にする人はホント多いです。中には「海外就職はキャリアにつながらないから無駄」って言う人もいますね。

しかし、こんな先が見えない時代に先を見据えてキャリアなんて積めるのでしょうか。スマホが普及するようになって、まだ10年も経ちません。私が日本にいない約4年の間に、日本でもSIMフリースマホや格安SIMがどんどん広まってます。

5年先ならまだしも、10年先は自分も日本も世界もどうなるかわかったもんじゃありません。こんなスピードが速い社会ですから、どこまで変わるか予想するのは相当難しいでしょう。

かつて、スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学で話したスピーチでこう言ってました。

Again, you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards.

繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。

出典 : https://xn--tfrt83ip2e.biz/249

彼がいうように、将来のキャリアを見据えるなんてやはり無理があるんじゃないかと思います。自分が希望する将来のキャリアといっても、様々な周囲の事情で自分の希望通りのようにはいかないでしょう。後からつなぎ合わせるのは、こじつけでもいいんです。

できることとしたら、自分が今『やりたい』ことを一生懸命やること。先が見えない未来より、今を確かなものにしましょう。多くの人は自分が『やりたい』こともハッキリしません。『やりたい』ことがあるだけでも、十分すごいですよ。あとは『やりたい』ことを愚直にやって、周りに差をつけましょう。

あとは、その『やりたい』ことが自分が将来『なりたい』イメージに近いかどうか考えてみましょう。あまりにかけ離れてるようなら、本当に将来『なりたい』イメージなのかは考えたほうがいいかもしれません。あくまで重要なのは、今『やりたい』ことです。

治安に関係なくどうせ人間はいつか死ぬ

後ろから怪しい人影

キャリアと同じくらい海外就職志望者が二の足を踏む問題が、現地の治安です。もちろん治安がどうでもいいことはありませんけど、過剰に意識しすぎな人も少なくないんですよね。大多数の日本人は、海外=怖いと思ってるくらいだから、しかたないかもしれませんが・・・

ご存知でしょうが、日本は世界でもトップクラスに治安がいいです。カフェやフードコートの席取りにスマホをテーブルに置いてるのを見ると、これを盗まれると考えないのはホントに平和だなぁと思います。

確かに、私が住んでいたクアラルンプールは思ったより治安が悪いです。住むなら一軒家より高層のコンドミニアムです。また、郊外のほうは道を歩く人も少ないので、歩くとすごく目立ち狙われる危険性が高まります。だからこそ、車で移動するのが一番安全なんですよね。

なぜか治安のいいイメージのマレーシア。でも在住者は絶対にそんな事思いません!

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このように、セキュリティが完備した家に住んだり車で移動するなどにより、危険性を減らすことは可能です。しかし、家から一歩も外に出ないのならともかく、日常生活する上で危険性をゼロにすることは絶対に不可能です。それは治安のいい日本に住んでも変わりません。

身もふたもないことをいうと、海外にいようが日本にいようが、人間どうせいつか死ぬんです。どうせ死ぬのなら、後悔のないように思い切って一度海外に飛び出してみたらいいんじゃないでしょうか。先程も書いたように、行かなかった後悔のほうがずっと大きいですよ。

もちろん、現地の治安の情報はちゃんと確認してくださいね。それでも治安が気になってしかたがないのなら、海外に長期で住むこと自体をあきらめたほうがいいと思います。

まとめ

以上、海外就職に迷う人の背中を押す4つのヒントをまとめてみました。

海外就職は大多数の人と違う道に進むのですから、迷いはあって当然だと思います。

もちろん、どの道を選ぶかはご自身で決断しなければなりません。その決断をするにあたって、この記事がヒントになれば幸いです。

それでは、また!

 

 

  • この記事を書いた人

さむさん

うつ病による退職後、アラフォーでタイとマレーシアで海外就職を実現しました。 現在は東京から、日本や世界の壁を越えた新しい働き方や生き方を追求中です。

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