こんにちは、さむさんです。
皆さんは海外に行かれる際は、現地でスマートフォンをどのように使いますか?
価格を含めてコストパフォーマンスがいい方法としては、現地のプリペイドSIMを使うことでしょう。
最近は日本のAmazonなどでも、一部の国のプリペイドSIMが現地とほぼ同じ価格で販売されてますね。
しかし、現地に到着して空港でSIMを購入しようとしても、同じようにSIMを購入する人が多数いて大混雑していたり、深夜の到着で閉店している可能性もあります。
また1-2日程度の慌ただしい短期滞在の場合は、わざわざSIMを買っても割高だったり、SIMを買う時間がもったいなかったりします。
そういう人にオススメなのが、世界100カ国以上でSIMを入れ替えしないでデータ通信が使える『AIRSIM(エアシム)』。
AIRSIMはデータ通信の価格も現地キャリアと比べても割高ではありませんし、現地に到着してすぐにデータ通信を使えますから、現地のスケジュールがタイトな人にもうってつけです。
そこで今回は、AIRSIMの使い方やオススメできる人などについて解説します。
目次
AIRSIMとは
まずは、AIRSIMの特徴を表にまとめてみました。
①香港の会社が発行するクラウドSIM
②世界100カ国以上ある各国のキャリアでデータ通信を利用できる
③データ通信は香港経由の国際ローミングのため、インターネットの規制を回避できる。
④日本のクレジットカードでチャージしたり、日本のAmazonでも購入できる。
⑤プランは短期滞在向けが中心
⑥有効期限は最後の利用開始日の1年後
AIRSIMとは、香港の会社が発行するデータ通信専用のクラウドSIMです。
ところで、クラウドSIMは通常のSIMカードとどう違うんでしょうか?
通常のSIMカードは1つのキャリアの設定データのみを持つのに対して、クラウドSIMは100カ国以上のキャリアの設定データをサーバ上で共有する仕組みになっているわけです。
AIRSIMのデータ通信は香港経由の国際ローミングですので、中国などGoogle, Facebook, LINEなどに対するインターネットの規制を回避できるのは大きなポイント。
料金も現地キャリアと比べても割高ではありませんし、日本で購入と残高チャージができるのもありがたいですね。
プランは1日から最大でも30日まで有効となる、短期滞在者向けのものがほとんどです。
なお、SIMの有効期限は最後の利用開始日から1年後までですので、SIMを継続して使いたい場合は毎年1回はプランを購入して使用しましょう。
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AIRSIMはどこで購入できるの?
さて、このAIRSIMはどこで購入できるのでしょうか?
前述のように日本のAmazonで購入できますが、香港では直営店やコンビニエンスストアでも購入できるようです。
それでも、日本のユーザーは多くが日本のAmazonで購入するでしょう。
ちなみに、AIRSIMのパッケージは二種類ありますが、すでに少額チャージ(US$20)されてるか否かの違いのみです。
AIRSIMのセットアップ
それでは、AIRSIMが使えるようにセットアップしてみましょう。
注意ポイント
セットアップやチャージ・プラン購入などは、インターネットの接続が必須です。
現地に渡航する前に、ご自宅やフリーWi-Fiなどネット環境があるところでプラン購入まですませておくことをオススメします。
パッケージはこのように、SIMカードと簡単な説明書(広東語と英語)、SIMカードと説明書を入れるケースがついてきます。
SIMカードのトレイを抜き差しするのに使うピンがついてるのもありがたいですね。
SIMがついてるカードの裏面には、ICCIDやアクティベーションコードなどが記入されてます。
このカードの情報はセットアップなどで使いますから、捨てないで大切に保管しましょう。
スマホにAIRSIMのアプリをインストール
AIRSIMの設定やチャージはスマホのアプリ上で行いますので、スマホにAIRSIMのアプリをインストールします。
App StoreやGoogle PlayストアでAIRSIMを検索すると、このように2つの似たようなアイコンが出てきます。
インストールするのはアイコンに『AIRSIM』と書いてあるほうですので、注意してください。
AIRSIMをアクティベートする
それでは、AIRSIMをアクティベートして有効化しましょう。
SIMフリーのスマホにSIMカードを挿入して、先ほどインストールしたAIRSIMのアプリを立ち上げます。
アクティベートするため、ICCIDとアクティベーションコードを入力してSUBMITをクリックしてください。
このICCIDとアクティベーションコードは、SIMがついてたカードの裏に書いてあります。
あとはメールアドレスと携帯電話の番号を入力します。
これでSIMカードのアクティベートが完了して、先ほど入力したメールアドレスにもメールで通知されたと思います。
これがAIRSIMのアプリのトップページとなり、ここから各種手続きを行うことになります。
AIRSIMに残高をチャージする
プランを購入できるようにするため、まずはAIRSIMに残高をチャージしましょう。
アプリのトップページで『TopUp』をタップします。
『Top Up By Credit Card』と『Top Up By AIRSIM Voucher』とあり、クレジットカードかあらかじめ購入したバウチャーからチャージできます。
クレジットカードからチャージするならクレジットカードのほうをタップしましょう。
チャージはUSドルで$20, $40, $60とあり、チャージしたい金額を選択して『PAY』をタップします。
『ADD PAYMENT METHOD』をタップして、支払い方法を選択します。
『PayPal』か『Credit or Debit Card』のどちらかをタップします。
日本のクレジットカードでも支払いは大丈夫ですが、海外の支払いなのでデビットカードは受け付けない可能性もあります。
クレジットカードの番号を入力し、最後に『COMPLETE PURCHASE』をタップすると、チャージは完了です。
AIRSIMを使ってみた
チャージしたら、実際にAIRSIMを使ってみましょう。
スマホにAIRSIMをセットしても、有効なプランを購入しなければデータ通信はできません。
AIRSIMの便利なところは、現地に渡航する前にプランを事前購入できることです。
日本にいる間にプランを事前購入して、現地ですぐデータ通信を利用できるようにしておきましょう。
出発前にプランを事前に購入できる
では、まずプランを購入しましょう。
トップページの『Buy』をタップします。
このようにAIRSIMを使える様々な国や地域が表示されますので、スクロールしてAIRSIMを使う国を選んでタップしましょう。
今回行く台湾でも複数のキャリアがありましたが、台湾のキャリア『台湾之星』の無制限データ通信を選択しました。
次に、有効期間やデータの容量を選択します。
今回は5日間有効の無制限データ通信(US$7.99 = 約¥870)にしました。
続いて、AIRTALKというインターネット電話のプランの選択です。
多くの人は使わないと思いますが、その場合は『Do No Need AIRTALK Service』を選びましょう。
そして、利用開始日の選択です。
最後に『ADD TO CART』をタップすれば、プランがショッピングカートに追加されます。
そうしたら、下の『Cart』をタップしてショッピングカートに移りましょう。
『Checkout』をタップすれば、プランを購入する画面に移ります。
まずは、購入するプランの国や有効期限など詳細について確認します。
問題なければ『CONFIRM』をタップしましょう。
ここで注意書きが出てきますが、OKをタップします。
注意書きは、キャリアの設定をオートにして再起動すれば自動で設定されるというようなことですね。
これでプランの購入は完了です。
プランはスマホに自動で設定されることが多い
プランを購入しただけではインターネットにはつながらないので、スマホ側でAPN(アクセスポイント)を設定する必要があります。
とはいえ、AIRSIMの場合は多くのキャリアで自動設定されるようになってます。
トップページの『APN & Carrier』を開いて、自動設定の有無およびAPNを確認しておきましょう。
今回の台湾の場合もSetupは『Auto』となっており、原則としてスマホ側で自動設定されます。
私の経験上、iPhoneやSIMフリーのAndroidだと自動設定される可能性が高いですが、国産Androidだと自動設定されないかもしれません。
また、3分待てばネットにつながると公式サイトでも書かれてますが、自動設定がうまく反映されないことがあります。
よって、まずはスマホを再起動して、データローミングをオンにするのを試すのが確実だと思います。
これで3分ほど待ってもネットにつながらない場合は、『APN & Carrier』で確認したAPNを入力しましょう。
それが面倒くさいとか自分で設定できる自身がない場合は、中古でもいいのでSIMフリーのiPhoneを持っていかれるのをオススメします。
イオシスのように赤ロム永久保証など保証が充実しているお店なら、中古でも安心して購入できますね。
台北でAIRSIMを使ってみた
私は今回、台北でAIRSIMを使ってみました。(スマホはPixel3)
5日間有効の無制限データ通信(US$7.99 = 約¥870)ですから、日本のキャリアのローミングより安いだけでなく、台湾のキャリアのSIMカードを買うのと大差ない価格ですね。
プランは日本で事前に購入して、台北の桃園国際空港でスマホを再起動したら、そのまま自動設定されてデータ通信を使うことができました。
台北市内で使う限りは、データ通信のエリアや速度に不満はなくとても安定していたと思います。
そして通信速度については、台北駅近くの新光三越の周辺で日曜日の午後に計測してみました。
飲食店やリーズナブルなホテルも多くて現地の人や観光客で常に賑わうエリアですが、ダウンロードで30MB超と通信速度はまったく問題ないレベルです。
現地の電話番号が必要というのでもなければ、AIRSIMでのデータ通信で十分間に合うんじゃないでしょうか。
AIRSIMはこういう人にオススメ!
AIRSIMはすごくオススメではありますが、すべての海外に行く人にオススメできるわけではありません。
それでも、特にこのような人にはオススメできるんじゃないでしょうか。
AIRSIMはこういう人にオススメ
①一週間以内の短期で滞在する人
②一人旅や現地で単独行動する人
③スマホは現地でSNSや観光で使う程度の人
AIRSIMのプランは、最小で1日から始まり一週間や一ヶ月くらいが上限となっております。
しかし多くの場合、一ヶ月以上となると現地キャリアのSIMを使うほうが安いです。
特にAIRSIMがおトクなのは、有効期間が1-2日程度のプランだと思います。
例えば香港から深圳やマカオ、シンガポールからマレーシアのジョホールバルに日帰りで出かけるような場合は、わざわざ現地のSIMを買わなくてすむ上に現地キャリアより安い1日有効のプランを使えるAIRSIMのメリットは大きいですね。
そして、一人旅やグループ旅行で単独行動するタイプの人は、Wi-FiルーターをレンタルするよりAIRSIMのほうが間違いなく安いです。
また、AIRSIMの一部のプランは無制限データ通信ということになってますが、1日500MBまたは1GB以上に達すると速度制限をかけるプランもあります。
旅先でSNSに投稿したり現地情報を調べるくらいなら問題ないですが、動画やスマホのゲームをヘビーに使う人は速度制限の恐れがあるでしょう。
まとめ
以上、AIRSIMの使い方やオススメできる人などについて解説しました。
かつては海外の空港に到着するとSIMカードを買う行列ができていましたが、最近は現地でSIMを買う人が少なくなってきた気がします。
Wi-Fiルーターやキャリアのローミングも安くなりましたし、その上AIRSIMのようなクラウドSIMが出てきたのは大きいでしょう。
1年に一度チャージしてプランを使えば維持できますから、AISのSIM2FlyなどのローミングSIMを使う人がバックアップ用に持つのもオススメです。
今後は旅先以外でもクラウドSIMを使う機会は出てくると思いますので、まずは試しにAIRSIMを使ってみませんか?
それでは、また!