海外就職

中途採用でも駐在員になることはできるのか?

2018-02-15

こんにちは、さむさんです。

『海外で働いてみたいけど、現地採用は給与面などの問題で家族を持つ身としては厳しい。でも、今の会社では駐在員として海外に行くチャンスは無いんだよなぁ。。。』と思われる人もいらっしゃるでしょう。

私が過去に海外就職で相談を受けてきた中では、特に家庭持ちの人を中心に現地採用より駐在員をオススメするのがベターな人は少なくありませんでした。

どうしても海外に行きたいのに今の会社では難しいなら、新たなチャンスを求めて転職しなければなりません。

そして、無数に存在する国内勤務の求人ではなく、海外勤務の駐在員になれる求人に応募しなければならないのです。

駐在員を対象とした中途採用の求人はあるのでしょうか?

結論から言うと、そのような求人は数多くあります。

中途採用で駐在員の求人はあるか_1

駐在員を対象とした中途採用の求人は存在する

試しに、 リクルートエージェント、dodaのような大手転職エージェントサイトで「駐在員」というキーワードで検索してみてください。

様々な業種や国を対象とした求人が見つかることでしょう。

といっても、駐在員の求人はほとんどが非公開求人ですので、どのような求人があるかを確認するには転職エージェントに登録する必要があります。

海外勤務希望者は多くないのが現状

そもそも、日本の企業において海外勤務の希望者は多くないのが現状です。

産業能率大学の調査報告書「第7回 新入社員のグローバル意識調査」によると、『海外で働いてみたいとは思わない』新入社員の割合は60%以上になります。

中途採用で駐在員の求人はあるか_1

出典 : https://www.sanno.ac.jp/research/global2017.html

新入社員のうちからこうなのですから、その後割合が増えるとも思えないですよね。。。

そして、各企業も現場の人員に余裕があるわけではないので、海外に転勤ということで抜けられた場合には現場にもダメージがあります。

特に中小企業だと、駐在員として海外に行く即戦力の人材を外部から募集せざるを得ない場合が少なくないです。

また、大企業だからといっても駐在員の候補者を簡単に社内から選べるとは限りません。駐在員は現地拠点の責任者クラスになるわけですから、適性や能力が高い人間を赴任させないと現地のビジネスや周囲にも悪い影響が出るでしょう。

 

有名大企業や先進国の駐在員は競争率が高い

中途採用で駐在員の求人はあるか_3

このように、即戦力で海外に赴任できる人材を対象とした駐在員の求人は一定の需要があるわけです。

しかし、これらの求人でも競争率が高いものは存在します。

特に有名大企業でかつ先進国への赴任を予定している求人ですと、数が多くないので競争率は高くなるでしょう。

それより競争率が下がるのが、BtoBのビジネスをメインとする一般的に知名度が低めな会社や中小企業、そして先進国よりも新興国への赴任を予定する求人です。

例えば海外勤務者が多い会社ランキング上位50社においても、矢崎総業やトヨタ系のデンソー・アイシン精機などの自動車部品メーカーのように、一般的には広く知られていない企業も多く見受けられます。

海外の勤務を希望される場合は、企業の知名度よりも海外勤務者が多いかなどの観点で企業を探されるといいんじゃないでしょうか。

 

語学のみがウリでは難しい

前述のように、中途採用で募集する駐在員は基本的に即戦力が求められます。

即戦力というのは、その現地拠点においての実務が即戦力かどうかということです。

つまり、英語など語学は得意だけど実務の経験が少ない人は、高く評価されません。

 

語学が得意な人は現地にいくらでもいる

中途採用で駐在員の求人はあるか_4

私がいたマレーシアや隣国のシンガポールは、特に中華系の人を中心にマルチリンガルな人材が世界有数の豊富な地域です。

中華系の人は中国語系の言語(北京語・広東語・福建語・潮州語・客家語など)だけでなく、英語やマレー語もできるのが普通ですし、中には日本語ができる人もいます。

彼らのように5カ国語以上できるくらいなら語学をウリにもできますが、日本と違い英語ができる人ならそこらじゅうにいるわけです。

英語ができるメンバーなら現地で採用できても、日系企業の現地拠点で日本の本社が求めるレベルの実務ができるメンバーとなると、実務経験が豊富な日本人となるのが通常でしょう。

よって、求人によっては外国語能力は不問というのさえあるくらいです。

もちろん、これは外国語が不要という意味ではありません。

入社時は外国語不問といわれても、普段の生活や入社後しばらく経っても英語や現地の言語でコミュニケーションできないのは、公私共に大きな支障があるでしょう。

ネイティブキャンプのようなレッスン回数無制限のオンライン英会話で英会話の実践を積んで、外国語でコミュニケーションするのに慣れることは最低でも必要だと思いますよ。

 

有利なのはキャリアを積み重ねた人

このように、駐在員の求人においては実務の豊富なキャリアが求められます。

一般的には20代の若手よりも、キャリアを積んだ30代後半以上のほうが有利ですね。

駐在員の求人を応募する場合、十分なキャリアの実績があるのなら、英語はそこそこでもチャレンジする価値はあると個人的には思います。

採用する側も総合評価ですので、語学で多少マイナスされても実務のキャリアで高く加点されたら評価が変わってきますからね。

 

若い人も海外での経験があれば評価される

しかし、『10年以上も国内にずっといるより、早く海外で仕事がしたい!』という若い人もいらっしゃるでしょう。

そういう20代の人にオススメするのは、20代の数年を現地採用として海外勤務の経験を積んで、30歳くらいで退職して別企業で駐在員になって再び海外に行く、というパターンです。

 

海外での適応能力を実証できるのは大きい

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駐在員・現地採用問わず、海外で勤務する人間を採用する側が一番気にすることの一つは、その人が現地の環境に適応できるタイプの人間か否かです。

せっかく高い能力があるのを認められて海外に赴任してきても、現地の仕事や日常生活が馴染めなくて早期に帰国したという人はいます。

やはり日本と海外とでは環境が大きく違うので、どんなに能力が高くても海外生活が合わない人が長く続けることは難しいでしょう。

若いうちに海外に数年滞在して仕事をした経験がある人はあまりいませんし、その経験があるだけで海外への適応能力を実証したことになります。

もし応募する駐在員の求人が、現地採用で数年滞在したのと同じ国で、かつ近い業種であれば、おそらく高い評価を受けるでしょう。

他の多くの応募者にはない、現地でのキャリアや適応能力を持つのは大きいですね。

 

20代のうちに現地採用で経験を積むのはアリ

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このように、将来海外で駐在員になりたいという若い人には、独身の20代のうちに海外で現地採用として数年経験積むのは、悪くない選択肢だと思います。

現地採用は給与条件が悪い場合もありますが、20代独身のうちなら生活にはまず困りません。

といっても面接官の中には、現地採用は海外で責任が重くない仕事を気楽にしてきただけとして、駐在員より下に見る人がいる可能性は十分にあります。

私がバンコクの日系企業で働いていた時も、新興国で仕事をすることそのものをうがった目で見る日本側の視線は常に感じていました。

そのようなレッテルをはねのけるためにも、現地ではのんびりしたムードに流されることなく、面接で語れるような実績を積まなければいけません。

実績があれば、駐在員に転身するのはもちろんのこと、日本に帰国するにせよ、または現地の外資系企業や他社に転職するにせよ、いい条件でステップアップすることができるでしょう。

現地採用を目指されるのなら、以下のような流れで就職活動されるといいと思います。

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まとめ

以上のように、たとえ今の会社で海外に行くのが難しくとも、駐在員を対象とした中途採用の求人に応募することで実現するチャンスはあります。

ただ、駐在員は高い能力が求められるハイクラスな求人となるため、多くが非公開求人です。

エージェントによって集まる案件も変わりますので、転職をご希望されるのなら以下の記事を参照の上で、エージェントにぜひ登録をしてみてください。

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それでは、また!

 

  • この記事を書いた人

さむさん

うつ病による退職後、アラフォーでタイとマレーシアで海外就職を実現しました。 現在は東京から、日本や世界の壁を越えた新しい働き方や生き方を追求中です。

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