こんにちは、さむさんです。
私のブログを読んでくださる人は、海外で働いたり移住したりするのに興味がある人が多いんじゃないでしょうか。
事実、このブログがきっかけでマレーシアに移住した人もいらっしゃいます。
しかし、決して『海外に移住する=永住する』という意味ではありません。
私も海外に移住しただけで「永住権は取らないの?」と言われたことは何度もありますけど、永住権取得は就労ビザ取得よりもずっと難しいのが通常です。
そして、経済が発展して生活が快適な国であるほど永住権の条件は厳しくなります。
海外に移住して、ずっと日本に戻らず定住したり各国を転々とする人もいますが、多くの人はやがて日本に帰国します。
-
海外就職や移住は将来帰国する可能性を前提に考えるべきである
続きを見る
それは任期がある駐在員だけでなく、現地採用も変わりません。
そして、帰国の際に現地採用の人は日本での転職活動をされるでしょうし、日本で新たな環境を求めて転職活動する駐在員の人もいらっしゃいます。
そこで今回は、駐在員・現地採用が日本で転職活動する際の準備はどうすればいいのかについて解説します。
★海外に駐在員として転職したい人は、こちらの記事を参考にしてください。
-
駐在員として働きたい人が登録すべき転職エージェントについて
続きを見る
★海外に現地採用として転職したい人は、こちらの記事を参考にしてください。
-
タイとマレーシアへの海外就職でアラフォーの私が内定するまでやった事を時系列でまとめてみた
続きを見る
転職活動の準備は日本に帰国する前から前倒しで始めよう
結論をいうと、転職活動の準備は日本に帰国する前から始めるべきです。
現地で準備できることはたくさんある
日本に帰国するなら色々と準備が忙しいし、日本での転職活動だから現地でやることはないと思われるかもしれません。
しかし、今まで日本と現地でやってきた仕事を振り返り、自分の持つスキルや強み、自分が目指す方向性をハッキリさせる、いわゆるキャリアの棚卸しは、今すぐにでも始めることができます。
そしてインターネットを使えば、日本の転職エージェントに登録ができますし、求人に応募してSkype面談を受ける事さえできます。
このように、転職活動の大半は日本にいなくてもできることばかりです。
もし、日本での新たな職場が決まらないまま退職して帰国するとしたら、懸念事項が残ったままで心が落ち着かないでしょう。
最初の面接から一週間かからずに内定が出ることも多い現地採用の転職活動と比べると、日本の転職活動は企業のレスポンスも時間がかかる傾向があります。
転職が決まらないまま経歴に空白が生まれるのは、避けるのがベターです。
しかし、早いうちから転職活動に着手し、帰国する前に内定を得て転職活動の目処がつけば、安心して帰国できますね。
海外では転職活動をいつでもできるようにしておくべき
外国人がその国に滞在できるのは、就労ビザなど合法的なビザがあるからです。
逆に言うと、外国人は合法的なビザが無ければいつでも国外退去処分の可能性がある、とても不安定な立場ということができます。
日本とは違い、特に外資系企業は突然他社に買収されて全員即日解雇されたり、現地拠点が他国に移転して、職場自体が無くなることはあります。
今の職場で働けなくなったら、当然その段階で就労ビザはキャンセル。
次の仕事がその国で見つからなければ、日本や他国で探さなければなりません。
だから海外で(特に現地採用)働くなら、すぐ転職する気がなくてもいつでも転職活動ができるよう、最低でもキャリアの棚卸しをしておくのは強くオススメします。
現地でできる日本の転職活動の準備は
現地でできる転職活動の準備をまとめると、以下の三点になります。
少なくともキャリアの棚卸しをしよう
前述のようにキャリアの棚卸しはすぐにでもできますが、同時にかなり時間がかかることでもあります。
しかし、時間がかかるからこそ『転職して自分はどうなりたいか』を早いうちにハッキリさせておくと、スムーズに転職活動を開始できます。
まずは、今まで自分が日本や現地でやってきた職務を振り返り、その実績を数字を含めてできるだけ具体的な形にして、自分の強みやスキルをハッキリさせましょう。
駐在員なら現地でのマネジメント力やポジション、現地採用なら行動力や現地の密着度、両者共通で環境適応能力や語学力などの実績があるんじゃないでしょうか。
それを元に、自分が目指す将来の方向性と、その方向性を実現するには転職が必要なのかどうかも含めて深く掘り下げて、『自分は何をしたくて、どうなりたいのか?』をハッキリさせましょう。
繰り返しますが、自分の実績や今後の方向性には転職が必要であることを、時間をかけてでもハッキリさせなければいけません。
そういう実績や方向性がハッキリしないと、特に現地採用だと海外でのんびりしただけという評価をされる恐れがあるので、要注意です。
しかし、一人での掘り下げはどうしても自分の主観が入ってくるので、徹底的な深掘りをするには限界があります。
そこで、自分なりの深掘りが終わったら、転職エージェントで信頼できるコンサルタントを見つけて、一緒に更なる深掘りを進めて今後のキャリアを考えましょう。
日本の転職エージェントへの登録
今は海外にいても、インターネット経由で日本の転職エージェントに登録して、コンサルタントにコンタクトすることが可能です。
転職市場において、全体の80-90%が非公開求人と言いますから、転職活動を成功させるために転職エージェントの活用は不可欠となります。
そして、転職エージェントによって持っている求人案件や強い分野は異なります。
や
はり海外で積み重ねたキャリアは日本で少数派になりますので、グローバル転職に強いエージェントのほうがキャリアを理解してもらえるでしょう。
まず転職エージェントは複数社に登録してカウンセリングを受けて、その中で自分に合うコンサルタントを選べばいいと思います。
コンサルタントと共にキャリアの棚卸しを更に深めて、職務経歴書をブラッシュアップしていきましょう。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、言わずと知れた国内最大手の転職エージェントの一つですので、多くの人が最初に頭に浮かぶエージェントでしょう。
国内の転職はもちろんのこと、グローバル転職でも案件の多さや幅の広さについては国内最大手クラスとなります。
国内最大手だけあり日系企業とのコネクションは他社より強いので、日系の大手企業の案件は特に充実しています。
求人についても、若手向けや30代以上の中堅向けなど、幅広い年代に向けての案件を取り揃えています。
最大手ですから、グローバル転職や海外のキャリアにも精通したコンサルタントも多く抱えていますし、熱意あるコンサルタントが多いとの評判です。
必ず登録すべきエージェントと言えるでしょう。
無料転職支援サービスお申し込みはこちら
doda
dodaのエージェントサービスはリクルートエージェントと並ぶ国内最大手の転職エージェントです。
国内でもグローバルでも案件が多くて幅が広いこと、日系企業とのコネクションが強いこと、そしてグローバル転職に精通したコンサルタントが多数いるのは、リクルートエージェントと同様です。
リクルートエージェントと共に必ず登録してほしいエージェントですが、個人的には転職活動の経験が少ない若手の人はdodaが特にオススメできると思います。
なぜなら、dodaならでの特徴として、海外就職や駐在員・外資系企業などでキャリアを積むグローバル人材を目指す人に向けたコンテンツが非常に充実しているところが挙げられるからです。
グローバルの転職活動全般や英語面接のノウハウなど、必要な情報はかなりまとまっているので、転職活動でやるべきことや全体の概要はこれで把握できるでしょう。
リクルートエージェントだけでなく、他社転職エージェントのサイトを見てもそこまでコンテンツは充実していません。
また、dodaのエージェントサービスは二人以上のコンサルタントが担当につくという特徴があります。
他社のコンサルタントは通常一人が担当になるので、それだけ手厚くかつ色々な角度からのサポートが期待できますね。
キャリアアドバイザー
通常の担当に相当するコンサルタントが、キャリアアドバイザーです。
案件の紹介や職務経歴書など書類作成のサポート、面接のアドバイスや日程調整、そしてキャリアプランの提案やアドバイスを通じて、未来を見据えたキャリアが形成できるよう1対1でサポートしてくれます。
採用プロジェクト担当
前述のキャリアアドバイザーとは違い、採用プロジェクト担当は各企業に一人の担当がついており、求人企業の採用活動をバックアップしています。
よって、各企業の採用計画や求める人物像を理解しているので、採用担当者の目線による書類や面接のアドバイス・内部情報の提供を通じ、キャリアアドバイザーと違う角度からサポートしてくれます。
その他の担当
以上の二人のコンサルタントの他にも、必要があれば分野別に特化したコンサルタントがさらなるサポートをする体制も整っています。
例えば、エグゼクティブ層に特化したエグゼクティブ専門コンサルタント、語学が堪能な人に特化したバイリンガル専門コンサルタントなどが、専門分野にマッチした求人の紹介やアドバイスを通じてサポートしてくれます。
このように充実したサポートの手厚さは、他社エージェントにないメリットです。
転職に慣れてない若手の人はもちろん、中堅以上の人でも満足できる案件の多さもありますから、必ず登録すべきエージェントと言えるでしょう。
ビズリーチ
ビズリーチは最近テレビCMなどでも知名度も上がっていますね。
広告でもハイクラスな求人を全面に出しているように、国内外問わずにハイクラスな案件を中心に広く扱っています。
ただ、ビズリーチのスタイルはここまで紹介したエージェントとは異なり、登録されてる人を外部のヘッドハンター・採用担当者がチェックして、スカウトという形で接触するスタイルです。
つまり、ビズリーチは登録者と外部ヘッドハンターや採用担当者の間に立つようなイメージですね。
ヘッドハンティングというとすごく大げさなイメージですが、実際には登録するとちょくちょくヘッドハンターや採用担当者からコンタクトがあります。
我々の側でヘッドハンターを選ぶことはできませんが、縁があって理想的な案件を持つヘッドハンターのコンタクトがあるかもしれません。
他社エージェントをメインに使う人はもちろん、まずは自分の市場価値を試してみたいという人にも登録する価値は大きいんじゃないでしょうか。
現地からSkypeで面接を受ける
担当のコンサルタントから案件を紹介されるようになったら、帰国する前でもどんどん応募していきましょう。
通常の面接は対面がほとんどですが、海外在住で帰国する前の場合は、Skypeのようなビデオ通話を使った面接が行われることも多くなりました。
特に外資系企業やIT系など専門職の場合は、Skypeで最終面接まで行って内定まで出ることもあります。
ただ、場合によっては最終面接のみを日本で実施するという企業もありますので、その際は日本に帰国して面接しなければなりません。
面接のために帰国となると日程や時間の調整が大変かもしれませんが、日程調整は担当のコンサルタントが対応してくれますので、その点は安心できますね。
まとめ
以上、駐在員・現地採用が日本で転職活動する際の準備はどうすればいいのかについて解説しました。
駐在員や現地採用の人が帰国を決断するについては、様々な理由があります。
数年の海外生活でやはり日本のほうがいいと思ったり、日本で良い条件の仕事が見つかったりなど、人それぞれです。
私のように、親の健康問題等の家庭の事情で帰国する人も少なくありません。
ただ私が気になるのは、日本への帰国を引け目に感じたり、負け組みたいに考えるような人がいることです。
現地ではSNSやブログで活発に情報発信してたのに、帰国した途端パッタリと発信を辞めたり音信不通になる人は、もしかしてそうなのかもしれません。
そもそも、日常の生活や仕事自体は日本でも海外でも大きくは変わらないのですから、海外に行くことも帰ることも特別視しないでほしいと思います。
今やアジア圏内は飛行機でなら数時間で移動できますし、LCCのおかげで電車やバスより安い運賃の飛行機に乗れるような時代です。
目的地が日本でも海外でも、他県に引っ越すくらいの感覚でフットワーク軽く移動すればいいんじゃないでしょうか。
それに、海外より日本に住みたいと思うのに我慢して住み続けるのは、自分自身にも相手側にもメリットがありません。
海外で日本の良いところも認識できたのだから、以前よりも前向きな気持ちで日本の生活を再スタートできるんじゃないでしょうか。
だから、海外でのキャリアに一区切りをつけた皆さんには、日本での新生活に前向きな気持ちで堂々と帰国していただきたいのです。
そして日本での新たな仕事では、今までの海外経験を生かして更なるステップアップができるのをお祈り申し上げます。
それでは、また!