こんにちは、さむさんです。
『海外で働いてみたいけど、その後のキャリアがどうなるか心配です。』という相談は、このブログを通して私にも時々やってきます。
このような悩みは海外就職する現地採用の人だけでなく、駐在員で赴任する人にもあるようです。
フィリピンのような多くの国民が海外へ出稼ぎにでるような国とは違い、現在の日本は国内で仕事をしていても特に困ることはありません。
多くの日本人は一生日本で働いて生活して、そのまま生涯を終えるでしょう。
そのような日本の現状ですから、現地採用だろうが駐在員だろうが、海外で働いて生活すること自体が日本で走ってきた道から一時的にでもそれることになります。
そのような多数派から離れることで、今まで頑張ってきた仕事が無駄になるとか、今後の仕事がどうなるかなどの不安があるのはわかります。
しかし、私の経験からも海外で働いた経験は決して無駄にはならないですし、むしろ今後のキャリアや人生に大きな意義がある寄り道になりました。
日本で働いても積めない経験を積むことができる
海外で生活して働かないと積めない経験の中でも、この二つは今後のキャリアや人生を充実させるためにも積むべき経験だと思います。
一つは『管理職として外国人と協業する』ということ。もう一つは『日本で当たり前のことは公私共に通じない』ということ。
当然ですが日本で生活して働いても経験できないので、海外に出て日本でのキャリアから横にそれて寄り道してでもやるべき経験です。
管理職として外国人と協業するという経験が積めること
駐在員は基本的に管理職として、現地採用は管理職ないしメンバーとしてですが、現地メンバーと協業して業務を行うことになります。(多くの場合は管理職でしょう)
彼らは日本人ではありませんから、勤労の常識や価値観も日本人とは違います。
同じ日本人同士なら言わなくてもわかることも、彼らにはちゃんと説明しないとわかってもらえません。
お互いに違う文化で生きてきた人たちなのですから、日本人と同じように接しても話が通じないのは当然ですね。
自分自身もローカルに合わせて変わる
しかし、それでも本社など上からは結果を出すことが求められるので、上が求める結果が出せるよう現地メンバーに動いてもらわなければなりません。
そのためには、彼らが生まれ育った現地とその文化のことを知る必要があります。
つまり、『現地人は怠惰だから』と見下したり日本流を押し付けるのではなく、自分自身もローカルに合わせて変わらなければならないわけです。
例えば、東南アジアは意外に公私共に人間関係が緊密な傾向があります。
勤務時間中も時々フリーランチをやったり、終業後にも食事会やパーティー、週末に社員旅行などのイベントをやることが多いですし、彼らもそれを楽しんでいます。
給料がよければどんどんジョブホッピングする彼らですが、十分な給料がもらえ、かつみんなとイベントを楽しめる環境の会社は、社員の定着率は高めです。
定着率が低い会社では、業務の効率やパフォーマンスもよくないですからね。
私の前職でも、こういうイベントを盛り上げるのは管理職の仕事だったりしました。
管理職のチャンスは海外のほうが多い
会社員としてキャリアを積むにあたっては、やはり管理職の経験は重要です。
しかし、特に日本の大企業では上が詰まったり同期も数多くいたりするので、管理職になるチャンス自体が多くありません。
その点で海外は人手が足りないので、管理職になるチャンスは日本よりあります。
海外拠点で現地メンバーを統括する管理職のスキルがある人は広く求められていますが、このスキルは実際に海外で管理職になり現地メンバーと協業をしないと一生身につきません。
だから海外で管理職の経験は、国内の管理職以上に希少価値が高いわけです。
今後のキャリアで自身の市場価値を上げたいのなら、海外で管理職の実績があれば、国内外で市場価値が高い人材になるでしょう。
日本で当たり前のことは公私共に通じない
そして、日本で当たり前のことが通じないのは、オフィスだけでなく日常生活でもたくさんあります。
例えば、日本では普通郵便で投函した郵便物が行方不明になるのは滅多にありませんが、海外ではシンガポールですら行方不明はしばしばです。
私が部屋の洗濯機の修理を依頼した時も、最初はブッチされて二回目でようやく修理にやってきました。(ほとんどの修理業者が最初はブッチしますね。。。)
現地の知り合いに部屋を紹介してもらったら、家賃は相場より微妙に高いわ退去時もデポジットをなかなか返却してくれないわで、ひどい目にあったこともあります。
でもそういうのを繰り返すことで、現地に馴染むという以上に、ハプニングが発生してもなんとか乗り切れる、いわゆるサバイバル能力が身につきました。
業者にブッチされるのは想定した上でスケジュールを調整したり、適正な市場価格を事前にちゃんと確認する方法を身につけたり、人を見る目も養われたと思います。
海外での思いもしないハプニングや失敗に慣れておけば、日本の仕事はどうにかなると思えるくらいのタフさや度胸が身につくんじゃないでしょうか。
海外慣れしたタフな人材という点でも、自身の市場評価は上がるでしょう。
多数派の道を外れるのは確かである
ここまで読んで、『確かに有意義かもしれないけど、多数派の道を外れるのは間違いないでしょ?やっぱり怖いな。』と思われる人はいらっしゃるでしょう。
しかしここまで来たら、あと一歩踏み出す勇気があるかどうかなんです。
わからないから怖い!と思うか、わからないけどおもしろそう!と思うか。
ロールモデルがいない道は自分がロールモデルになるべき
多くの日本人が生涯日本に住み続けるわけですから、海外を目指すこと自体が周りに同じ道を進む人が少ない少数派になるのは間違いありません。
私もそうでしたが、ロールモデルになる人が少ないので、今の自分の道が正解なのかわからなくなることも時にはあるでしょう。
だから、自分自身がロールモデルになり、自分の道は自分自身で正解になるよう考えながら軌道修正して進んでいく必要があるわけです。
時には迷うこともあるかもしれませんが、正解のない自分なりの道を進んでいくことも面白くないと思いませんか?
必要なのは、『自分の人生は自分でどうにかしよう』というマインドです。
多数派の道を外れるのは本当に不安?
それでも多数派の道を外れるのはまだ不安という人もいらっしゃるでしょう。
でも、その不安はどのようなものでしょうか?
ぼんやりした不安ではなく、具体的に何が不安なのかハッキリしてますか?
まずは、不安な面をすべて洗い出してみましょう。
そして、洗い出した不安は解決できるレベルのものなのか、それともどうにもならないレベルなのかを冷静に考えてからでも決断は遅くはありません。
例えば、以下3点のような不安に対しては私はこう考えました。
現地でのキャリアや治安が不安です
キャリアや治安について、実際に当事者でない人から話を聞いたりネットだけで情報を検索しても十分ではありません。
まずは実際に現地に下見に行って、現地で働いている人にコンタクトして話を聞いてみましょう。
そのために、現地から定期的に情報発信している人をTwitterやブログで見つけたら、思い切って声をかけてみてはいかがでしょうか?
特に治安に関する最新の情報は、現地の人とお茶などしながら聞くのが一番です。
私も何人かの人から話を聞いて、現地を見て『ここに住んで働いてみたい!』と強く感じたのが大きかったですね。
道を外れてもまた元に戻れますか?
海外で数年働いた後に帰国を希望するなら、20代の若い人なら問題ないでしょう。
若い人なら2-3年くらい道を外れてもどうにかなります。
それでは、30代以上の人は厳しいのでしょうか?
確かに日本の転職は若いほうが有利なのは否めないとはいえ、30代以上はダメということもないし、40代で帰国してステップアップできた人も知ってます。
このような人たちは、現地にいた時から仕事の成果を出したり、語学の勉強を怠らなかった人たちでした。
漫然と目の前の仕事をこなすだけじゃなく、今後自分がステップアップする方向へ進むために必要なスキルを身につけるのが必要なわけですね。
やらないと後悔しそうだけど、迷ってしまう。
それだけ迷うのは、興味が強いからじゃないかと私は思います。
たいして海外などに興味がないなら、迷いさえせずに忘れてしまうでしょうから。
でも、『やらない後悔』は一生悔いが残ります。
明治時代に太平洋を船で渡って南米に移住した人たちならともかくとして、今は飛行機に数時間乗れば帰国できる距離なんですから、『一生現地に骨を埋める覚悟がないと!』とまで大げさに考える必要はありません。
だから、本当に強く興味があるなら、一度は実践してみるべきです。
それから続けるかどうか考えて、違うと思ったら元に戻ればいいんです。
もう少し肩の力を抜いて考えてみませんか?
まとめ
以上、海外就職や駐在員で海外に行くのは意義がある寄り道であることを解説してきました。
前述のように、海外で働くというのはロールモデルがほとんどないわけですから、自分の目指す方向性や軸がハッキリしないとキャリアアップにはつながりません。
自分の目指す方向に進むためには海外に行く必要があると考えたのなら、そのまま迷わず進めばいいと思います。
そして、寄り道の先に通常のキャリアとは違う、新たな自分なりのキャリアを築き上げましょう!
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★海外に駐在員として転職したい人は、こちらの記事を参考にしてください。
★海外に現地採用として転職したい人は、こちらの記事を参考にしてください。
それでは、また!
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