こんにちは、さむさんです。
前回書いたメイソウの記事ですが、多くの反響をいただけました。
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目次
中国のメイソウ(MINISO 名創優品)に行ってきたけど、もはや日本のパクリとは笑えなくなってきた話。
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今回の記事は前回の続きになります。
急成長中のメイソウはすでに海外展開も進めており、マレーシアにも進出してきました。
しかし、マレーシアで先にオープンしたのは、メイソウのパクリでした。
その名も、ユビソオ(優質優品)です。
ユビソオって?
ユビソオに関してはメイソウのパクリである以外については、まだほとんど情報がないのが現状です。
そもそも、中国の企業なのかそれとも中華系マレーシア人経営の企業なのかすらわかりません。(まさか日本企業ではないと思いますが。。。(汗))
なにしろ公式サイトを見ても、店舗情報を含めほとんどまともな情報がありません。
本社所在地は東京都中央区八重洲1丁目。(日本橋の近くの一等地ですね)
八重洲1丁目までは実際にありますけど、それ以下はGoogle Mapsで出てこない住所でした。
以上の状況から変わってきて、いつの間に 公式サイト のドメインもjpからasiaへ。
本社所在地は八重洲からクアラルンプール郊外のKajangに移転して、マレーシア企業として心機一転したようです(笑)
謎の日本人
そんなユビソオは、公式サイトのデザインも含めてほぼメイソウを踏襲しています。
当然のことながら、ブランドを率いるのも謎の日本人です。
ユビソオの創業者だという佐藤久氏です。
新公式サイトでは、佐藤氏は影も形もなくなってしまいました。。。(ノД`)
参考までに、こちらはメイソウの主席統括デザイナーの三宅順也氏。
お二方共に実在されるかどうかは謎ですが。。。
クアラルンプールに2カ所確認
私が聞いた限りでも、ユビソオはクアラルンプールのショッピングモールに二店舗あるくらいです。2017年7月現在、ユビソオはマレーシア全土に30店舗以上展開しているようです。マレーシアではメイソウよりずっと浸透していますね。
まずはクアラルンプール郊外のPutra JayaにあるiOi City Mall。
もう一つは、クアラルンプール郊外のSubang Jaya近くにあるSunway Pyramid。
今回は、私の家から近いSunway Pyramidまで見に行ってきました。
ユビソオに潜入
まずはお店の入口。
見た目はほぼメイソウと同じですね。
ちなみにユビソオは、上の写真のダイソーから奥に進んだ二軒隣のテナントになります。
ダイソーの隣でケンカを売る訳では無く、間に一軒挟むのが中途半端ですよね。(笑)
やはり整然とした店内
お店の中は、やはり日系のお店っぽく整然としており、店員さんもマレーシアらしからずキビキビしております。
(ローカルのお店では店員さんがゆるゆるしてるのが通常のマレーシアですけど、ユニクロやダイソーなどの店員さんはちょっと違うんですよね。)
公式サイトと同様に、ポスターの日本語はまだ精度が高くないですね。
メイソウ同様均一ではありませんが、多くの商品の値段は5リンギットがメイン。(約150円)
ダイソーとまったく同じ値段なので、メイソウよりは少しお安いようです。
商品のクオリティはまだまだ
肝心の商品は、メイソウに匹敵しているのでしょうか?
結論から言うと、メイソウのレベルにはまだまだ劣るのが現状です。
一部商品はダイソーよりベターだと思いましたが、まだ積極的に選びたくなる物はありませんでした。
メイソウは自社の製品が大半でしたが、ユビソオはまだ半分くらいのみで、あとはよそから寄せ集めた商品で埋め合わせていたようです。
商品の日本語は割とちゃんとしてました。
おかしかったのはこれくらいです。
「メイクアップのヤングえる」って若返るって事でしょうか。。。
イヤホンは種類豊富でしたが、あまりピンと来なかったような。
その点、メイソウが出してるAppleのイヤホンのパクリはなかなか出来がよさそうでしたね。(次に中国行く際は買おうと思います。)
モバイルバッテリーもメイソウ同様に豊富なラインナップです。
ソックスやパンツは豊富です。
メイソウはXXLまででしたが、ユビソオは3XLまでありました。
タンブラーも結構たくさんありましたが、メイソウがかなり充実していたのを思うと見劣りしてしまいます。
クオリティもメイソウのほうが明らかに上でしたし。
ぬいぐるみは版権物はありませんでしたが、正直かなり微妙なものがたくさんでしたね。。。
ここはもう少し改善するか、別の商品を売った方がいいんじゃないかと。
寄せ集めの商品の多さを痛感させるのが、日本風を売りにしているのに韓国系の商品が結構多い事。
しかも、これってKARAが二人のメンバーが脱退する前の写真ですし。。。
現状はかつてのメイソウと同じ?
前回のメイソウの記事を書いた後も調べてみましたが、メイソウも創業当初やインターネットで色々書かれていた去年くらいまでは商品も自社企画の物は多くなく、どこからか安く仕入れてきた処分品みたいな雑貨でスペースを埋めていたらしいです。
ユビソオも名前を聞いたのは今年後半の話ですから、おそらく創業してまもないのは間違いないでしょう。
資金がどうにかなったらさっさと創業して、まずは今やれる範囲の事で営業を始める。
当然すぐに自社の製品だけで営業はできないので、とりあえず他から寄せ集めた商品でスペースを埋めて、それと並行して顧客から集めたフィードバックを元にどんどん企画と商品化を進めていく。
こういうスピード感あるビジネスってまさにベンチャーそのものですよね。
日本人の傾向としては、とかく完璧を求め準備を念入りにやり過ぎるところがあります。
でもどんどん変化し続ける今の時代にこのスピード感だと、肝心なときにチャンスを逃す事になりかねません。
ビジネスでもなんでも、事前に頭で想定したことと実際の結果は違うのが当たり前。
完璧を求めていたら、いつまでたってもスタートできません。
まずはスタートをきって、走りながらその結果を元に修正して更に進化していく。
メイソウやユビソオを見ていて、そういうスピード感が今の時代は求められているんじゃないかと思いました。
そして、ユビソオがメイソウのレベルに追いつき追い越す事はできるのでしょうか?
私はそれを見守っていきたいです。