こんにちは、さむさんです。
先日行ってきた中国で、ある意味一番行きたかったお店。
それがメイソウ(MINISO 名創優品)です。
ネットの世界でもここ1-2年話題になっていたので、これはぜひ見に行きたいと思っていました。
私も面白半分で見に行ったわけですし、お店も確かにツッコミどころはまだまだ残ってます。
しかし、ネットで聞いた話とは実際のお店はだいぶ違いました。
創業2年で店舗数は1000店舗以上と聞きますが、凄まじい勢いで急成長しているのは店舗数だけではありませんでした。
もはや単なるパクリと笑っている場合じゃないですね。
目次
メイソウとは
そんなメイソウは、いったいどのようなお店なのでしょうか?
簡単に言うと、ユニクロ+ダイソー+無印良品を足して3で割ったイメージで間違ってないかと。(笑)
もう少し詳細に説明すると、ダイソーのような多種多様な雑貨を無印良品っぽいオシャレなテイストで売り、ロゴや事業モデルはユニクロっぽい感じになりますね。
2013年に中国の広州で創業したようですが、1年前くらいにインターネットのニュースで見る限りだとホントひどい。
日本人の主席統括デザイナーが率いる、日本発で日本品質のブランドと謳いながらも、実際には微妙な品質。
さらに、当時の本社は「東京都渋谷区”神社前”」という実際に無い住所だったり。
その他インターネット上で検索した記事を見てみると、2014年に書かれた記事はそんな感じでロクな書かれ方をしていません。
しかし、それから1年以上経過した現在のメイソウ公式サイトを見てみると、日本発をアピールしたりとかの記述は無くなり、日本語の文章もだいぶまともになってました。(多少の怪しさも残ってはいますが)
果たして、現在のメイソウはどうなんでしょう?
1年前のインパクトある記事が多数あるにも関わらず、2015年現在の状況はあまり記事で取り上げられていないんですよね。
日本のように整然と整った店内
私は2015年9月に中国と香港を訪れた際、広州や深圳にあるメイソウの店舗を見てきました。
メイソウの地元である広東省ですから、すでに多くの店舗があり現地にも根付いているようです。
今回撮影したのは深圳の繁華街「東門老街」の店舗ですが、繁華街だけあって歩いていると他にも数店舗見つかりました。
商品も整然と並べられており、日系の店舗のように店員もキビキビと動いています。
店内のBGMもJ-POPですし、一見すると日本のお店のようですね。
とはいえ、ここは日本ではありません。
やはりネットの記事の影響で、おもしろい日本語のポップとかがないか探してしまいます。
美美!っとくらいならまぁ普通でしょうか。
この辺は意味不明なおもしろい日本語ですね。(笑)
やっと中国のイメージに合う商品が出てきたのですが、このお店ではこれくらいでした。
あとの商品はもっとまともな日本語の説明ばかりです。
以前はよそから調達した商品も並べられていたようですが、今はメイソウのロゴが入った自社の商品がほとんどになりました。
1年前はもっとひどい日本語で書かれた胡散臭い商品がたくさんだったわけですが、それらの悪い評判はきちんと改善されています。
猛スピードで走りながら事業を拡大しつつも、並行して改善も少しずつ進めている。
そういう姿勢はもっと評価すべきじゃないでしょうか。
また、本社も「神社前」から銀座の実際にある住所に移ったようです。
決して安くはない商品
肝心の商品はどうでしょう?
比較されるダイソーですが、あちらはお皿やタッパーとかの生活臭がする商品が多いイメージです。
それと比べて、メイソウはコスメやデジタルグッズやアパレル系が半数以上を占め、生活臭のする商品はあまり多くないですね。
商品のラインナップはダイソーよりも無印良品のほうが近いと思います。
また、ダイソーのように値段は均一ではありません。
以前は10元の商品が中心だったようですが、今は20元から30元の商品が中心。
20元は日本円で約400円ですから、もはや安いとは言えないですね。
といっても、海外の無印良品はかなりハイソな路線のお店。
無印良品に比べたら明らかに安く、かつダイソーよりはオシャレな感じ。
最近の中国都市部住民の購買力を考えると、ライバルが少なくていいところを狙ったなぁと思います。
品質もまずまず
ここからは商品を紹介していきましょう。
こういうモロに版権物のキャラクター商品が並んでいるところは中国らしいですよね。
アジアの人は自撮りが大好き。
そんな彼らの為の自撮り棒も種類が豊富です。
デジタル系では、こういう自撮り棒にイヤホンやモバイルバッテリーなどもたくさんあります。
タンブラーや魔法瓶も充実しています。
値段も20元〜30元くらいですから、外で買うより値段も安めです。
個人的にお勧めなのがこれ。
下の網目のところに茶葉を入れてお湯を入れれば、お茶が飲めるタンブラーになります。
当然お湯を足せば何度もお茶が飲めますから、節約生活にはうってつけですね。(給湯器がどこにでもある中国ならです)
これも値段は30元くらいですが、中国や台湾で普通に買うとメイソウの倍くらいの値段だと思います。
あとはティーポットもサイズが豊富。
私は1.2Lのポットを買って、これで毎日家でお茶を飲んでます。
見た目はユニクロとほぼ同じですが、パンツやソックスも充実しています。
サイズはユニクロはXLまでですが、メイソウはXXLまであるのがうれしいですね。
パクリから品質向上していくのはかつての日本と同じ
正直なところ、商品の品揃えやクオリティやコストパフォーマンスは想像を超える物でした。
まだ完璧とは言えませんが、創業して約2年でここまでクオリティを上げているのですから、今後も全体のレベルを上げる余地はあるでしょう。
ここまで急ピッチに進めているのを見ると、私はもはや笑っていられないです。
とかくパクリとかでバカにされる中国の商品。
日本の商品だってかつては同じようにパクリと呼ばれた時代はありました。
しかし、完全にパクった商品を作るのだってそれ相応の力が必要です。
高いレベルでパクれるレベルになったら、あとは自ら付加価値をつけていくのみ。
そしてメイソウは日本発をあまりアピールしなくなりましたが、消費者にとって重要なのは日本発である事以上にコストパフォーマンスやクオリティの高さです。
私だってコストパフォーマンスがよくクオリティが高い商品なら、どこの国だろうが買いたいと思いますよ。
メイソウが今後もクオリティを高めていく限り、更に今後も勢力を拡大していくでしょう。
今後も注目していきたいですね。
・・・なんて思ったら、こんなお店も見つけました。
メイソウが日本路線なら、こちらは韓国路線なんでしょうか。(笑)
店内を覗いてみましたが、商品の路線もほぼメイソウと同じ。
ただ、クオリティがメイソウのレベルに追いつくのは、まだ時間がかかりそうに思えます。
このようなメイソウのパクリもすでに雨後の竹の子のように出現しているようですね。
【追記】さっそくマレーシアにもメイソウのパクリがやってきました!
-
メイソウをパクったユビソオ(優質優品)がメイソウより先にマレーシアにやってきた!
続きを見る