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海外に行くことで日本の同調圧力から逃れられるのか?

海外の同調圧力_1

こんにちは、さむさんです。

皆さんは、『もっと空気を読んで』とか『普通は◯◯でないと』とか周りの人に言われたことはありますか?

自分が周りとは違うちょっと変わったことをした場合、そういう指摘をする人は日本では少なくありません。

このような、何事も目立たず人と同じことをしなければいけないという同調圧力は、日本では強制力が強いレベルで存在します。

口では嫌だと言いながらも、それに従うのが多数派の日本人です。

しかし、中にはそれが耐えられなかったり、私のようにメンタルにも影響が出るような人もいます。

そんな人の中から海外を目指す人も少なくありません。

海外に行くことで、本当に日本の同調圧力から逃れられるのでしょうか?

これは半分正解で半分間違いだと思います。

さむさん
海外のほうがもっとみんな自由でのびのびしたイメージですけど、そうでない面もあるんです。

 

海外でも同調圧力はないわけじゃありません

半分正解で半分間違いというのは、どういうことでしょうか。

確かに、海外に行くことで日本の同調圧力から逃れることはできます。

しかし、海外でも別の同調圧力があるので、日本とは別の問題があるわけです。

 

アジアの濃密でコテコテな人間関係

海外の同調圧力_2

例えば、マレーシア華人など中華系の人たちは、日本の田舎どころじゃないレベルの濃密でコテコテな人間関係の中にいます。

特に強いのは家族や一族のつながり。

アラフォーの息子が母親とハグしたりベタベタくっついて写真撮るのって、日本の感覚ではすごいマザコンっぽいですが、あちらではそういうのを普通にFacebookにアップしたりします。

基本的に家族内の用事は私的なのより優先度が高いので、毎週末家族で会食したり、旧正月などの大きなイベントは一族みんなで集まったりするのも珍しくありません。

家族と同様に、地元の仲良しグループとも頻繁に集まってつるみます。

ちょっと食事したりお茶するのも一緒になるし、支払いはワリカンよりも、年長者かメンバーの誰かがで持ち回りで払うのが多い感じです。

みんなで旅行に出かけたり、クリスマスや誕生日のイベントをするのも大好き。

特に恋人関係だと、男性は女性の荷物持ちとか支払い・車の送迎などが当たり前のように求められます。

アジアのコテコテな人間関係に加えて欧米的なレディファーストが求められるので、それがキツいという華人男性の話も聞いたことがありますね。

 

同じ民族は密で深いコミュニケーションが求められる

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このように、中華系の人たちの家族やグループの関係はものすごく密なので、日本の都会のような適度な距離感に慣れた人にはうざったいくらいでしょう。

中には、そういう濃密な人間関係から離れるために海外移住する人もいるようですね。

だから、マイペースに過ごしたり単独行動をするのが好きな人は、現地では異端児だと思われたりコミュニティに居づらくなることもあります。

同じ民族やコミュニティだからこそ、周りの空気を読んで、かつ現地の習慣に沿ったふるまいが求められるからです。

例えば、グループの年長者なのにすごく細かいワリカンにしたり支払いから逃れようとしたら、ケチな人として評判は悪くなるでしょうね。

良くも悪くも深くコミュニケーションする同じ民族やコミュニティだからこそ、そこから外れようとすると同調圧力があるのはやむを得ないのかもしれません。

しかし、外国人は現地人と同じような空気は読めないし、現地の習慣も知らないのはみんなわかってます。

現地の習慣からずれた行動も、『まぁ外国人だからしかたないか』という感じで。

いい意味でも悪い意味でもお客さん扱いなんですよね。

よって、外国人に対して現地人と同じように空気を読むのを求めるなど、強い同調圧力は多くの場合ありません。

 

外国人をターゲットにする同調圧力が増えている

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ただ、最近はむしろ外国人をターゲットにする同調圧力が増えてきました。

特に自分たちが下に見ている外国人を主なターゲットとして、少数派の外国人に現地の文化へ隷従するのを求める意味での同調圧力は強くなってきてるようです。

語学力のレベルや生活習慣で見下したり、持ってる車や時計などで値踏みしたりするのについては、日本よりはるかに露骨に感じます。

 

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例えば、欧米や日本におけるアジア系に対しての同調圧力はわかりやすいですね。

かつては世界中から移民を積極的に受け入れていたフランスやドイツなども、生活習慣の違いなどによる現地の住民とのトラブルが増えており、最近は受け入れに消極的な方向のようです。

日本はすでに多くの韓国や中国などアジア系の人がいますが、逆に今後は移民を受け入れる方向のようなので、外国人慣れしてない人が多い日本ではすでにうまくやらないとさらにトラブルが増えるかもしれません。

 

海外の同調圧力_6

私がいた東南アジアは、日本人や欧米の外国人にそういう圧力はありませんね。

その点で、東南アジアは日本人にとって同調圧力から逃れた生活がしやすいです。

しかし、やはり下に見てる国の人には視線が冷たいですし、同調圧力もあります。

例えばタイやマレーシアの人なら、ミャンマーやカンボジア・バングラデシュあたりの人にそういう冷たい視線を向けるのもありますね。

インド系住民が少なくないマレーシアでも、インド系やバングラデシュ等出身の人には、部屋がカレー臭くなるから貸さないという大家さんは珍しくありません。

マレーシア華人の知り合いが『電車やバスはカレー臭いから乗りたくない』とか言ってた時は、ちょっとどうかと思いました。(確かに車のほうが安全ですけど)

また、シンガポールやマレーシアの中華系の人も、香港や台湾の中華系の人は同胞として扱いますが、中国出身だと同じように扱わない人も多いですね。

『確かに中国は自分たちのルーツだけど、ああいう粗野で下品な連中と一緒にされたくはない。』という感じで。

 

まとめ

ここまで解説してきましたが、海外に行くことで日本の同調圧力は逃れられても、また別の同調圧力に出会う可能性があるのは事実です。

世界のどこに行っても、すべてが理想的なユートピアはありません。

外国人は有効なビザをもらえるから滞在できる不安定な立場。

それでも、日本の同調圧力から逃れて幸せになれる人もいるでしょう。

もちろん、日本で安定した生活をするほうが幸せな人もいます。

日本か海外かだとどちらが幸せか、それは行かないとわかりません。

だから、もし行きたいと心から思うのなら、あなたの心の声に従って一度行ってほしいんです。

海外に転職してみて、違うと思ったりダメだったら帰ればいいんですから。

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さむさん
海外が日本の同調圧力から逃れられる理想郷とは限りません。しかし、海外のほうが楽しいという人にとってはまさに理想郷になるでしょう。

それでは、また!

 

  • この記事を書いた人

さむさん

うつ病による退職後、アラフォーでタイとマレーシアで海外就職を実現しました。 現在は東京から、日本や世界の壁を越えた新しい働き方や生き方を追求中です。

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